【18.08.09】 滋賀県野洲市へ会派視察
市税滞納者へは 生活を立て直す姿勢で臨んで欲しい
8月9日に、滋賀県野洲市へ、榊原議員とともに日帰りで調査に行ってきました。
調査内容を簡単に書くと、以下の2つです。
1つめ、市税など滞納している人への対応方法
2つめ、ゴミ処理のこと
1つめの滞納の話は、市税などの滞納者に、どのような姿勢で対応しているかという話です。野洲市では、滞納している市民に寄り添い、その生活を立て直すための支援策を講じていると思います。以前から注目していた自治体で、2年前に「くらし支えあい条例」について議会質問をしました。
今回は、この4月に制定された「債権管理条例」などについて、お話を聞いてきました。
市の姿勢を変えさせるのは、なかなか難しいと感じていますが、少しずつでも改善させてゆきたいと思い、取り組んでいる課題です。
早速 尾張旭市に伝えたこと
尾張旭市に戻った後、この程度ならすぐに検討してくれないだろうかと、野洲市で聞いた話を担当課に伝えました。
1つは、ハローワークについての話です。「やすワーク」と言っていましたが、困窮者の中には、面接の経験もなく、どうすれば良いかわからない。という人もいる。その認識から始まった話のようです。
面接の練習をする。メークの講座。スーツの貸し出し。などを行っているそうです。なるほどねー。と思いました。
もう1つは、消費生活相談の話で、悪徳業者に市民が騙されないようにするために、悪徳業者の使う顧客リストを入手して、騙されやすそうな人に注意喚起しましょう。ということでした。
悪徳業者が使う顧客リストって、どうやって手に入れるのでしょう。悪徳業者から押収した顧客リストを消費者庁から入手するのだそうです。これも、なるほどねー。と思いました。
ごみ処理のこと
午後は、2つ目の調査。ごみ処理のことを聞きに、野洲市クリーンセンターを訪れました。
野洲市クリーンセンターは、ゴミ焼却場と、尾張旭市で言うところの、リサイクルセンターを合わせたような施設です。
気になった話が2つありました。
プラごみはサーマルリサイクルにした
サーマルリサイクルというと、リサイクルしているように思うかもしれませんが、要は熱を発生させる燃料として、燃やしました。ということ。資源回収ではありません。
サーマルリサイクルにしたきっかけは、プラの回収回数を、月2回だったものを、毎週にした。つまり、回収回数を2倍にしたところ、汚れたプラスチックが多くなってしまい、資源回収するのが難しくなったのだとか。
尾張旭市も2年ほど前から、プラスチックの回収回数を週に1回にしていますが、汚れたプラスチックが多くなったという話は、今のところ聞いていません。市担当課に状況を確認中です。
※8月20日追記。担当課からお返事を頂きました。
尾張旭市では、回収されたプラスチックのうち、回収回数を週に1回にした前後で回収率は向上したということでした。
平成27年度が、約85%。平成29年度が約87%です。
継続的に見てゆく必要もあると思いますが、とりあえず資源化が向上していたという結果で良かった。
追記おわり。
ゴミ処理場の広域化議論
ごみの焼却場をもっと広範囲で行うようにしましょうという話。国が言うには、その方が効率が良いのだとかいう理由のようですが、ゴミを集める範囲が広くなれば、その分、ゴミを焼却場に運ぶまでに時間もかかるし、焼却場が大きくなればその分、焼却場の建設費用もかさむので、私としては、本当に効率が良くなるのか疑問に思っています。
訪問した野洲市の地域では、湖南四市(草津、守山、栗東、野洲)の範囲で広域化の議論はあるそうです。(施設の更新時期が違うので、困難とおっしゃってもいました)
湖南四市の合計面積が、約256平方キロ、人口が約33万4000人。
わが尾張旭市は、3市(瀬戸・尾張旭・長久手)で処理していて、3市の合計面積が、約154平方キロ、人口が約26万7000人。
効率が良くなるという面積や人口の境界線は、どれぐらいなのでしょうか。資料も集めて、もっと勉強しないといけませんね。
写真の説明
上は、野洲市役所の入り口に入ってすぐのところに飾られていたもの。
人口や世帯を見えるところに 掲出するのは普通。
その隣にある銅鐸!なんだろ。と思って頂いた資料を見ると、
日本で最大の銅鐸が出土したところなのだそうです。
銅鐸博物館もあるそうです。
下のは、市役所の玄関を出て左側の写真。