【12.06.27】 TPP参加反対意見書 可決の見込み
6月議会 4つの意見書が可決の見込み
午前中は各派代表者会が開かれました。
6月議会に持ち込まれた陳情がいくつか可決の見通しで、
その意見書案の文案整理が主な議論です。
結果、4つの意見書が市議会から出される見通しになりました。
可決見込みは以下の4つです。
●環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への対応に関する意見書
(農協からの陳情)
●公的年金支給額削減に反対する意見書
(尾張旭年金者の会からの陳情)
●公的年金支給年齢引き上げに反対する意見書
(尾張旭年金者の会からの陳情)
●愛知県の福祉医療制度の充実を求める意見書
(私、川村つよしが提案)
民主党議員 TPP意見書の 骨抜きを図る
TPPの意見書は、陳情書で示された『意見書(案)』から、タイトルが変更されました。
陳情にあった『意見書(案)』では、
『暮らし・農業・地域の崩壊につながるTPP交渉参加に反対する意見書』
というものが
『環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への対応に関する意見書』
に変更されてしまいました。
民主党 篠田議員が、既に長久手市で可決された意見書を持ち込み、
それと同様にしてはどうかと提案したことがきっかけです。
長久手案では、タイトルだけではなく意見書本文も変更し、
「TPPへの交渉参加反対」を求める陳情だったのに、
「慎重に対応すること」に変更されており、かなりのトーンダウン。
篠田議員は、長久手と同様に本文の変更をも求めていました。
それに対し、武田議員(保守系)が
「それでは陳情の願意を曲げてしまう」と反論。
山下議員(みんな)も、陳情には反対の立場と前置きしながらも、
篠田議員の提案は願意を曲げることになると武田議員の意見に同調。
結果、「TPPへの交渉参加を行わないこと」としていた意見書本文は守られました。
拍手を送りたい。
地方議員ともなると、地元に様々なつながりを持っているので、
反対しにくいという事情は篠田議員にもあるのかと思いますが、
意見書に賛成すれば、民主党の総理大臣が進めようとしているTPP交渉に対し、
民主党議員が反対することになります。
どうも民主党というのは組織としての体をなしていません。
休憩時、篠田議員には「民主党辞めたら?」と進言しておきました。
自らの気持ちと合わなくなった政党に所属しているのは、
きっとつらいだろうと思います。
こどもの医療費無料制度を守ろう 川村議員の提案がみのる
愛知県の福祉医療制度の充実を求める意見書は、
私が各会派を回って意見書提出を呼びかけたものです。
尾張旭市のこども医療費無料制度は、中学卒業まで窓口負担が無料になっていますが、
愛知県の補助制度に上積みして制度が維持されています。
愛知県は、県補助を見直す計画を検討中で、
もし、その補助金が削減されれば、
制度を維持するために市の支出を大きく増やさなければならなくなります。
制度後退の危機です。
6月議会では、愛知県の補助金削減の動きを捉えて、
こども医療費の無料制度存続を望む立場から、
新市長に対し質問する会派が複数ありました。
県補助金削減について、議会全体の共通認識があるという状況です。
尾張旭市でも意見書採択の可能性があると考え、各会派を回ったら好感触。
短期間でまとめることができました。
県補助削減の影響は、こども、ひとり親、障がい者、高齢者と広範囲に渡ります。
そうさせないように他の議員とも力を合わせてがんばります。
余談ですが、松本議員(元減税)は連絡もなく代表者会を欠席。
一人会派でも代表者会の議論に参加できるよう、
オブザーバーとして出席要請されているのですが、
理由も示さず欠席されては
オブザーバー制度廃止の圧力がかけられないか心配です。
少数意見も尊重する尾張旭市議会の良い部分なのに。
困ったものです。