【20.12.25】5月の議員辞職について 年明け配布チラシの原稿
税金着服の証拠もみつかり 計9名 処分
5月の2議員の辞職について、年明けにチラシを配布することになりました。
どう表現すると良いのかなど、党内で議論を重ねて原稿を書きました。
webでは、この記事の他に
●時系列で起きたことをまとめたものと
●処分された9名は、どのような処分を受けたと考えているか
を資料的に別の記事で掲載します。
辞職後、議会で調査
2020年5月、保守系会派=フロンティア旭に所属していた議員2名が会派の私的費用を着服したことを理由に議員辞職し、着服額は約350万円などと新聞でも報じられました。
議員辞職という重い判断をするからには、私的費用だけでなく税金(政務活動費)にも手をつけているのではないかと川村議員が調査を続けた結果、北海道への航空運賃が定価であることに気づき、議長にも疑問を投げかけていた(7月)ところ、北海道への視察に行っていた元議員の協力が得られ、旅行会社から領収書(控)の写しを入手しました(9月1日)。
領収書の発見を受け、市議会として調査を行うことが決まり、9月末から議会運営委員会で調査が進められました。
議会運営委員会の調査により、北海道行以外にも不正が見つかり、10月前半までで不正額を29万4068円と確定。
11月9日には、主犯である武田元市議を参考人招致し、背景などを問いました。
党市議団が武田氏に聞いた主な内容
●2人の現職議員が武田元市議の指導下で書類作成に関わったとされているが、2人は不正に気づかなかったと考えるか?
●松田まさる元市議(鈴木淳司自民党代議士元秘書)(詫び状を市議会へ提出済)も不正請求していたが、それで得た金銭はどうしたのか?
●これらの不正について会派の代表を長く務めていた、森和実・現市長や、若杉たかし議員も、知らなかったと考えるか?
●実態とは異なる領収書を作成した旅行会社が、武田氏の要求をのむ背景に何があるのか?
すべて武田氏の
党市議団が武田元市議に尋ねた質問は他者の、責任や関与を確認する内容です。結論としては、政務活動費の不正により、金銭を着服したのは武田氏のみで、他の議員は不正に気づいてもいなかったと言います。
帳簿は破棄(規則違反)されており証言に頼るしかない話です。
他の議員への処分
11月19日、議会運営委員会での調査報告を受け、議長がフロンティア旭に所属していた、現職の4議員を、不問にはできないとして「厳重注意」処分にしました。不正を見抜けず関与してしまった彼らは、今後どんな顔で市職員に厳しい話をするのでしょう。市政をチェックする議員の役割が果たせるでしょうか。
4議員を処分した議長も、フロンティア旭の出身で、議長職の辞意を表明し30日に降りました。
森市長も12月議会初日「私が市議時代に所属していた会派の不正事案であり、申し訳なく思う。自身の不明を認識し、真摯に反省している。」と述べました。
結果、市議選前にフロンティア旭に所属していた9名のうち7名と新人2名を合わせ9名が、実名公表なども含め、なんらかの処分を受けたかっこうです。
「きちっとしないと」と言ってた会派が
過去を振り返ると、15年6月29日の各派代表者会で、政務活動費の宿泊費について厳格化の議論がありました。
市の監査委員から指摘を受けたことが発端ですが、厳格化を提案したのは当時議長だった若杉たかし議員。
その提案を受け「これぐらい、きちっとしないといけない」と応じたのが当時フロンティア旭の代表だった、森和実、現市長です。
議会運営委員会の調査で判明した最も古いものは、厳格化議論の半年後、16年2月の不正です。
厳格化を言い出しておきながら、それを自らの所属会派に徹底できていなかったとは驚きます。「知らなかった」「不明でした」が本当だとしても批判を受けるのは当然です。彼らの税金に対する見識のゆるさがハッキリ示されています。